歯を大切に!シリーズ13「インプラント」について

投稿日:2024年11月5日

セルフホワイトニングに興味がある皆さんと一緒に歯について学ぶシリーズ、第13回目のテーマは「インプラント」についてです。
歯を失った時の治療法はブリッジや入れ歯などが主流でしたが、今回学ぶインプラント治療は、新世代の欠損歯治療法として選ぶ方が増えているようです。

目次

インプラントとは?

インプラントとは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人口の歯をかぶせる治療方法です。
虫歯や歯周病などさまざまな原因で歯を失った方のための治療で、 天然歯と同様に噛み合わせの強い力にも耐えられますし、長期にわたり使用できます。
装着感は天然歯と変わらず、見た目も自然で、入れ歯のような煩わしさがないなど多くのメリットがあるため、年々この治療方法を選ぶ方が増えています。

基本構造は、顎の骨の中に埋め込まれるインプラント体、連結の役目となるアバットメント、その上に装着する人工歯の三つから成り立ちます。
インプラント体の材質はチタンまたはチタン合金で、大きさは直径が3~5mm、長さは6~18mmです。
アバットメントの材質はチタン、チタン合金、ジルコニアなど。
人口歯は、プラスチック、セラミック、セラミックとレジンを混ぜたハイブリッドセラミック、金合金などの素材が使用されています。

メリットとデメリット

【メリット】

・天然歯同様に強い力で噛むことができる
・見た目が天然歯と変わらず自然
・入れ歯のように取り外しする必要がない
・周りの健康な歯を傷つけない

【デメリット】

・自費診療のため治療費が高額
・手術が必要で治療期間が長い
・インプラント周囲炎
・連結部分のネジが緩む
・噛み合わせの調整が必要
・治療後一年以内はトラブルが起きやすいため、メンテナンスが必要

治療方法

インプラント治療には大きく分けて下記の2つの方法があります。
骨の量が十分にあり硬い場合には1回法でも問題はありませんが、骨の量が少なく骨移植が必要だったり、骨が軟らかい場合には2回法を選択するようです。

1回法は、インプラント体を埋める部位の粘膜を切開して露出させた骨にドリルで穴を開け、ワンピースインプラントを埋め込みます。
ツーピースインプラントの場合にはインプラント体を埋め込むと同時に、アバットメントを連結します。

2回法は、1回法と同じようにしてインプラント体を埋め込んだ後、上部の穴を完全に覆い、切開した粘膜を糸で縫い合わせます。
インプラント体と骨が結合するまで、上顎は5カ月前後、下顎は3カ月前後かかります。
2回目の手術は、カバーの上の粘膜を切開して除去した後に、仮のヒーリングアバットメントを連結、粘膜の治癒を2~3週間待ってから、本物のアバットメントを連結します。

最後に

見た目も使用感も優れていて、将来的にも残存率が高い治療であるインプラント。
ブリッジなどの通常の治療も含め、様々な種類から自分に合った方法を選びたいですね。

美しい口元は健康から!
口腔環境を整えて、歯の白さをより楽しんでいただきたいと思います。


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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