コンクールの歯磨き粉について調べてみた
投稿日:2025年06月24日
最終更新日:2025年06月25日

「コンクール」は、ウエルテック株式会社が展開する、歯科医院でもよく推奨されている口腔ケア製品シリーズです。特に歯磨き粉は、さまざまな口腔内の悩みに対応できるよう、いくつかの種類が販売されています。
主なコンクールの歯磨き粉と特徴
1. コンクール ジェルコートF
- 特徴:
- ジェルタイプ: 研磨剤や発泡剤が無配合のジェル状歯磨き粉です。泡立ちが少ないため、磨いている部位を確認しながら丁寧に磨くことができます。電動歯ブラシとの併用にも適しています。
- フッ素高配合: 950ppmFのフッ素が配合されており、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化することで虫歯を予防します。
- 殺菌成分配合: 塩酸クロルヘキシジン(殺菌成分)が配合されており、虫歯菌や歯周病菌を殺菌し、口臭の発生も抑えます。
- 抗炎症作用: β-グリチルレチン酸が配合されており、歯肉炎の予防・改善にも役立ちます。
- 効果:
- 虫歯の発生および進行の予防
- 歯周炎(歯槽膿漏)・歯肉炎の予防
- 口臭の防止
- 歯石の付着抑制
2. コンクール リペリオ
- 特徴:
- 歯ぐきケアに特化: 歯周病や加齢によって傷んだ歯ぐきの改善に特化した歯磨き粉です。
- OIM加水分解コンキオリン配合: 歯周組織の回復を促し、ハリのある健康な歯ぐきへと導きます。
- 血行促進成分配合: ビタミンEや生薬エキス(ウコンに含まれるクルクミンなど)が配合されており、歯ぐきの血行を促進し、炎症を抑えます。
- 塩化ナトリウム配合: 歯ぐきを引き締める効果があります。
- 低発泡・研磨剤無配合: 歯ぐきに優しくマッサージするような感覚で使用できます。
- マイルドミント味: 少し塩味を感じるマイルドなミント味です。
- 効果:
- 歯周炎(歯槽膿漏)の予防
- 歯肉炎の予防
- 口臭の防止
- 歯ぐきの引き締め、組織の回復促進
3. コンクール クリーニングジェル<ソフト>
- 特徴:
- 着色汚れ(ステイン)除去: 高機能シリカの吸着効果と微粒子サンゴパウダーによって、歯に優しく着色汚れを落とします。
- 研磨剤を抑えた処方: 歯面を傷つけにくい設計です。
- ステイン再付着防止: ピロリン酸ナトリウムが歯面をコーティングし、着色成分の再付着を防ぎます。
- フッ素不使用: フッ素は配合されていません。
- 効果:
- 歯の表面の着色汚れの除去
- 歯をツルツルにする
- ステインの再付着予防
- 使用頻度: 週1~2回のスペシャルケアとして推奨されています。
4. コンクール ジェルコートIP
- 特徴:
- 歯面へのやさしさを追求したタイプで、特に知覚過敏の方や、歯ぐきが下がって象牙質が露出している方におすすめです。
- 高濃度フッ素(1450ppmF)が配合されており、虫歯予防効果が高いです。
- 硝酸カリウムが配合されており、歯がしみるのを防ぐ効果が期待できます。
- 殺菌成分も配合されており、歯肉炎や口臭予防にも役立ちます。
- 効果:
- 知覚過敏の抑制
- 虫歯予防
- 歯肉炎・口臭予防
コンクール製品の共通点と選び方
- 低刺激設計: 多くのコンクール歯磨き粉は、研磨剤や発泡剤が控えめ、または無配合で、歯や歯ぐきに優しい設計です。
- 歯科医院での推奨: 歯科医師や歯科衛生士から推奨されることが多い製品です。
- 悩みに合わせて選ぶ:
- 虫歯・歯周病・口臭予防のトータルケア: ジェルコートFがおすすめです。
- 歯ぐきの腫れや出血、歯ぐきの下がりに特化: リペリオが適しています。
- 歯の着色汚れが気になる: 週に数回クリーニングジェル<ソフト>を使用すると良いでしょう。
- 知覚過敏と虫歯予防を両立したい: ジェルコートIPが選択肢になります。
ご自身の口腔内の状態や悩みに合わせて、最適なコンクールの歯磨き粉を選んでみてください。不明な点があれば、かかりつけの歯科医院で相談してみるのも良いでしょう。
この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
歯科医師 岡本恵衣

経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)