歯を大切に!シリーズ⑦「歯科矯正」について

投稿日:2024年03月9日

歯の矯正

セルフホワイトニングに興味がある皆さんと一緒に歯について学ぶシリーズ、第7回目のテーマは「歯科矯正」です。
歯並びが気になる方なら誰もが一度は歯科矯正について調べたり、チャレンジするべきか悩んだ経験があるのではないでしょうか。
ホワイトニングと同様、昔に比べれば身近になった歯科矯正ですが、高額な費用がかかるのに期間や治療方法がよくわからない、という相談が寄せられました。
まずは知ることから始めてみましょう。

目次

口腔ケアの重要性

厚生労働省の統計によると全国の歯科医師は約10万人で、そのほとんどは一般歯科もしくは総合歯科医として治療にあたっています。
この資格はいわゆる「歯医者さん」のこと。
虫歯、歯周病、入れ歯などの口腔内のトラブルや、審美歯科、インプラントなど、歯の美しさに特化した治療も含めた歯科診療全般を行っています。
これに対して矯正医になるには、一般歯科医と同様に歯学部で6年間学んだのちに大学院へと進み、更に5年程をかけて、矯正治療の専門教育を受ける必要があります。
現在、矯正歯科医は約3000人で、歯科医師全体の約3%の人数しかいないのだとか。
日本では、免許があれば一般歯科医であっても矯正歯科希望患者を受け入れ、実際に治療を行うことが可能です。
矯正医の資格取得のハードルが高いこと、そして矯正医の資格がなくとも治療自体は行えることから、矯正治療の専門課程に進む必要性を感じないドクターが多いのかもしれません。

歯並びを綺麗にするふたつの方法

歯並びをきれいにする方法は、大きく分けて下記の二種類があります。

❶矯正治療
・力を加えて歯を動かす
・1〜3年
自分の歯を正しい位置に並び替えていくこの方法は、時間がかかりますが、元々の状態を生かしつつ美しい歯並びを手に入れることができる自然な治療法です。
お手入れを怠らなければ長持ちし、高額な費用をかけて何度も治療をする必要はありません。
ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正、ハーフリンガル矯正、の四種類が代表的な治療法です。

❷クイック矯正
・歯を削って形を整える
・3〜6ヶ月
セラミッククラウンやラミネートベニアなど、人工的なかぶせ物を用いて歯並びを綺麗にする方法です。
短期間で治療が終了しますが、歯や噛み合わせの不具合や、人工的なかぶせ物が経年劣化する度に治療が必要です。
それぞれにメリットとデメリットの両方がありますから、迷ったら、専門家に相談して判断しましょう。

矯正は何歳から?

小児歯科学会の資料には、矯正をするなら、乳歯が抜け、生え替わりが始まってから大人の歯が生え揃う前の6〜7歳までに始めるとよい、と記されています。
大体9歳~12歳の間に乳犬歯、第1乳臼歯、第2乳臼歯が生え替わり、永久歯の歯並びが完成するので、歯並びをコントロールするために最も適した時期なのです。
大人の矯正治療は歯列を整えることが目的ですが、子供の矯正治療は、顎の成長を利用し、永久歯が並ぶためのスペースを確保することを第一の目標とします。
なぜなら、欧米人に比べ我々日本人の顎は小さく、全ての歯が生えるスペースを確保できないことが、歯がきれいに並ばない原因である場合が多いからです。

逆に大人の矯正治療に制限はありません。
歯肉や歯槽骨の状態によってはより時間を要するかもしれませんが、基本的には、何歳からでも、何歳まででも、チャレンジできます。

最後に

様々な角度から歯科矯正について学び、新しい発見もありました。 歯科矯正に限らず、自分自身の口腔状態を正しく理解し、ケアに努め、心身とも晴れやかに過ごしたいものですね。

美しい口元は健康から!
口腔環境を整えて、歯の白さをより楽しんでいただきたいと思います。


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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