着色しやすい飲食物と賢く付き合う
投稿日:2025年01月10日
最終更新日:2025年12月17日

着色しやすい飲食物と賢く付き合う
コーヒー、カレー、赤ワイン。どれも美味しいものばかりですが、どうしても気になるのが「歯の着色(ステイン)」ですよね。
我慢しておいしさを損なうのはもったいない!歯科衛生の観点から、「好きなものを楽しみつつ、白さを守る」ための賢い付き合い方をまとめました。
1. 飲食「中」のちょっとした工夫
食べている最中から対策を始めることで、色素の定着を大幅に抑えられます。
- 「お水」をチェイサーにする
コーヒーやワインを一口飲んだら、お水も一口。口の中に色素が滞留する時間を短くするのが最も簡単で効果的です。 - 「ストロー」を活用する(飲み物)
アイスコーヒーや冷たいお茶なら、ストローを使うことで前歯に液体が触れるのを物理的に防げます。 - 「ミルク」を混ぜる
コーヒーや紅茶にミルクを入れると、色素成分がタンパク質と結合し、歯に付着しにくくなるというメリットがあります。 - 「チーズ」や「食物繊維」を一緒に食べる
- チーズ: 歯の表面に保護膜(カルシウムの層)を作り、酸や色素から守ってくれます。
- 野菜: カレーを食べる時は、ブロッコリーやレタスなどの食物繊維が多い野菜を一緒に。噛むことで唾液が出て、歯の表面を自然に洗浄してくれます。
2. 飲食「後」のスピード勝負
色素が歯の表面に定着する前に行動するのがポイントです。
- まずは「水うがい」
食後すぐの歯磨きが難しい場所でも、トイレなどで「ブクブクうがい」をするだけで結果は大きく変わります。 - 「30分後」に歯を磨く
食後すぐにゴシゴシ磨くと歯を傷つけてしまうことがあるため、30分ほど置いてから優しく磨くのが理想です。ワインやコーヒーなどの酸性のものを口にした直後は、エナメル質が一時的にデリケートになっているからです。
3. 「色」の付きにくい環境を作る
普段のケアで、ステインがつきにくい「滑らかな歯」を目指しましょう。
- 歯の表面を乾かさない
口が乾いていると色素がこびりつきやすくなります。こまめな水分補給で口内を潤しておきましょう。 - ホワイトニング成分入りの歯磨き粉
「ポリエチレングリコール(PEG)」などのステインを浮かせて落とす成分が入ったものを選ぶと、日々の蓄積をリセットしやすくなります。
💡 まとめ:賢い楽しみ方リスト
| ターゲット | 対策のコツ |
|---|---|
| コーヒー | ミルクを入れる、または飲んだらすぐ水を飲む |
| カレー | サラダを先に食べ、食後はすぐにお水でゆすぐ |
| 赤ワイン | チーズをお供にする、だらだら飲みを避ける |
「食べた後に水でゆすぐ」という小さな習慣だけでも、数ヶ月後の歯のトーンに差が出ます。次回の食事から、まずは「一口お水」を添えてみてはいかがでしょうか?