睡眠時無呼吸症候群

投稿日:2024年09月30日

睡眠時無呼吸症候群

いびきがうるさい!と家族から指摘されたことはありますか? それは睡眠時無呼吸症候群という病気かもしれません。 原因は肥満などが挙げられますが、歯科的問題も無関係ではないようです。

目次

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に呼吸が浅くなったり、断続的に止まる病気です。
上気道(鼻から声帯までをつなぐ空気の通り道)が狭くなることによって生じる、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、と、脳の呼吸中枢の機能異常により生じる、中枢性睡眠時無呼吸症候群、の2種類に分類されます。
医学的には、睡眠中に10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して、1時間に5回以上無呼吸状態になると、睡眠時無呼吸症候群であると診断されます。

低呼吸や無呼吸を繰り返すことで、脳に十分な酸素を送り届けられなくなり、酸欠状態のまま眠っていると、不整脈、高血圧、動脈硬化が進み心筋梗塞が起こりやすくなります。
心疾患や脳卒中をおこすリスクが3〜4倍になるというデータもあるそうです。
一晩中寝たり起きたりを繰り返すため、しっかりとした睡眠がとれず、日中強い眠気におそわれる、疲れがたまりやすい、集中力が落ちる、頭痛を引き起こす、という悪影響も報告されています。
これらのストレスを感じることで、血糖値やコレステロールの値が高くなり、糖尿病など、様々な生活習慣病を患う可能性も高まります。

睡眠時無呼吸症候群を放っておくと、恐ろしい病につながってしまうかもしれないのです。

原因

原因は様々考えられますが、突出した理由として肥満が挙げられます。
首周りの脂肪によって上気道が圧迫され、呼吸時の空気の通り道が遮断されてしまうからです。
さらに、平均より大きい扁桃腺が原因になることもあります。
外部から侵入してくる細菌やウイルスから喉を粘膜で守る扁桃腺ですが、風邪やウイルスで炎症を起こし腫れたり肥大してしまった時にも上気道が狭くなり、いびきをかいたり無呼吸状態になりやすいので要注意です。
それ以外には、舌が大きい、鼻が曲がっている、鼻炎などの鼻の病気、顎が小さい、などの原因から発症する場合もあります。

日本人特有の原因も

米国の場合、睡眠時無呼吸症候群の原因のほとんどが肥満といわれています。
日本人の場合は、肥満ではなくともこの病気の発症者が多く、患者数は約500万人ともいわれています。
肥満者が全人口の約20%にも達する米国。
2~3%に過ぎない日本。
それなのに有病率に大きな差がないのは何故なのでしょうか。

欧米人に比べて日本人は、顎が小さく、歯の形はやや小さく平らです。
スペースが少ない顎に、平たく場所を取る歯を収めようとするのですから、アンバランスが生じるのは必至。
空いている場所へ無理やり生えてしまい歯並びがガタガタになると、舌が本来収まるはずのスペースを狭くしてしまいます。
収まりきらない舌が喉の方に落ち込んでいき、上気道をふさいでしまうため、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなるのです。

検査や治療の方法

自分は大丈夫だろうか?と心配なら検査を受けてみましょう。
まずは、鼻や口での呼吸の状態と血液中の酸素濃度を測定する、簡易型アプノモニター、と呼ばれる装置でスクリーニング検査をおこないます。
次の段階では、ポリソムノグラフィー、を使用し、呼吸状態や血液中の酸素濃度に加え、脳波や筋電図なども測定し、無呼吸の状態や睡眠の質への影響を調べます。
もし、睡眠時無呼吸症候群であると診断されても、様々な治療方法があります。


【治療法】
⚫︎ 経鼻的持続陽圧呼吸療法
睡眠中にマスクから強制的に空気を送り込み、狭くなった気道を広げます
⚫︎ マウスピースの装着
顎が小さい、舌が大きい、などの理由で発症している場合は、下顎を前方へ移動させる方法が有効です
⚫︎手術
扁桃摘出術(扁桃肥大・鼻中隔彎曲症)
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(喉の一部を切除)
⚫︎歯科矯正
矯正治療で顎を広げ、歯並びを正すと改善されます
⚫︎生活習慣の指導


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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