ホワイトニングはLEDでなぜ白くなる?光照射の仕組みを解説
投稿日:2022年02月17日
最終更新日:2024年09月24日

歯のホワイトニングは、専用のジェルとLEDライトを使用して行う施術です。しかし、LEDライトの照射によってなぜ歯が白くなるのか、仕組みが分からないという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、ホワイトニングでLEDライトが使われるのはなぜなのか、光照射の仕組みについて解説します。
目次
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1.ホワイトニングにLEDが使われるのはなぜ?
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2.LEDを使ったホワイトニングの方法は3種類!
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3.LEDを使ったホワイトニングには副作用もある?
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4.LEDライトを使ったホワイトニングで痛みを感じるのはなぜ?
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5.最後に
ホワイトニングにLEDが使われるのはなぜ?
LEDの光を照射を使うのはなぜなのか基本的な仕組みを説明します。 ホワイトニングに青色LEDライトを用いる理由は、ホワイトニング薬剤の分解を促進する作用があるからです。 歯にホワイトニング薬剤を塗って光を照射することで、化学反応が起こります。これにより薬剤が歯に万遍なく浸透するため、より早く効果を実感することができるというわけです。
LEDを使ったホワイトニングの方法は3種類!

LEDを使ったホワイトニングの方法は3種類あります。詳しく見ていきましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、薬剤とLEDライトを使用して歯科医院で行われる施術を指します。使用する薬剤は過酸化水素です。過酸化水素には漂白作用や脱臭作用があります。 クリニックでのホワイトニングのメリットは、歯科医師や歯科衛生士しか取扱いが許されていない高濃度の薬剤や機材を使用するため少ない回数で歯を白くできるところにあります 一方、1回あたりの施術料金が高額となる点、施術後に歯がしみるなどはデメリットと言えるでしょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、マウスピースと薬剤を使用して自宅で患者自身が行う施術を指します。歯科医院でマウスピースと薬剤を処方してもらい、自分でケアする方法が一般的です。 ホームホワイトニングのメリットは、歯科医院が処方した薬剤を使用することで安心感があり、自宅で好きなタイミングでケアできる点にあります。また、安く施術できるのも嬉しいポイントです。 施術を継続することで次第に効果を実感できるホワイトニング方法です。継続して施術する時間を確保し、衛生管理も必要なため、ついつい面倒になって続かなくなってしまう人も珍しくありません。効果を実感するまでには時間がかかることとがデメリットです。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングとは、サロンなどで行うホワイトニング方法を指します。サロンが用意する専用ジェルとLEDライトを使用して、施術自体は自分で行います。 メリットは、清潔な空間かつ必要な道具や機材が準備されているため、手ぶらで気軽に通える点にあります。また、説明書などを読まなくても専用ジェルの塗り方やLEDライトの照射方法はスタッフが丁寧に説明してくれるため、初めてでも安心です。(スタッフが直接口腔内を触ることはありません) さらに、セルフホワイトニングはオフィスホワイトニングやホームホワイトニングよりも1回あたりの施術料金が大幅に安いため、続けやすいのも嬉しいポイントです。
LEDを使ったホワイトニングには副作用もある?
オフィスホワイトニング、セルフホワイトニングはLEDライトを使ったホワイトニング方法です。LEDライトを照射することで「副作用があるのでは?」と気になる人もいるのではないでしょうか。 ホワイトニングでLEDライトを照射する理由は、ホワイトニング薬剤の分解を促進することにあります。人体に影響はなく、副作用もありません。 また、LEDライトを使用したホワイトニング方法は、研磨剤を使用しないため歯が削れることはなく、歯の構造自体が変わるわけでもないので、歯がもろくなる心配もありません。安心して利用する事ができます。
LEDライトを使ったホワイトニングで痛みを感じるのはなぜ?

ホワイトニングをして痛みを感じるのは、LEDライトの影響ではなく、以下のような原因があると考えられています。
知覚過敏
ホワイトニングによって歯に痛みを感じる理由としてあげられるのが知覚過敏です。使用する薬剤が歯の神経に刺激を与えるために起こります。個人差はありますが、薬剤の濃度が高いオフィスホワイトニングで起こりやすい傾向にあるでしょう。
虫歯がある
虫歯があると痛みを感じやすい傾向にあります。 ホワイトニングを始めるときは、どんな方法でも、事前に虫歯治療を行うことをおすすめします。
詰め物と歯に隙間がある
虫歯治療後の詰め物と自分の歯に隙間があると薬剤がしみることがあります。 こちらも歯科医院を受診し、隙間が空いていないかを事前に調べておくと良いでしょう。
歯にヒビなどがある
何らかの外傷や歯ぎしりなどによって歯にヒビが入っていたり削れていたりする場合も薬剤がしみて痛みを感じることがあります。
歯茎が下がっている
歯周病などで歯茎が下がり象牙質部分がむき出しになった状態でホワイトニングした場合は痛みを感じやすいでしょう。
最後に
今回は、ホワイトニングにLEDライトを用いる理由について紹介しました。 LEDライトの役割は、ホワイトニング薬剤の成分をより効率的に分解する点にあります。副作用は特にないため、安心して利用できるでしょう。 ホワイトニングバーは自分で歯に専用ジェルを塗布し、LEDライトを照射するセルフホワイトニングサロンです。気軽に通えると多くの方にご利用いただいております。料金もリーズナブルで通いやすい上に店舗も続々と増えているため、気になる方はぜひ近くのお店を探してみてください。
歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)