ホワイトニングは差し歯にも効果がある?おすすめの方法を紹介
投稿日:2019年12月13日
最終更新日:2024年08月27日
多くの方が、歯の施術を受けた際に差し歯にしてもらった経験があるでしょう。
差し歯は人工的な歯であるため、一般的な歯のホワイトニングでは綺麗にできない場合があります。しかし、差し歯も長期間の使用の中で段々と汚れがついてしまうものです。
そのような場合、どのような方法で綺麗にすることができるのでしょうか?
そこで今回は、差し歯を綺麗にする方法を紹介します。
目次
- 1.ホワイトニングは差し歯も白くできる?
- 2.ホワイトニング以外で差し歯を白くする方法はある?
- 3.ホワイトニングのタイミングは差し歯を入れる前?後?
- 4.差し歯のクリーニングもOK!おすすめのホワイトニング方法は?
- 5.まとめ
ホワイトニングは差し歯も白くできる?
白く美しい歯を手に入れるために効果的なホワイトニングですが、ホワイトニングでは差し歯も綺麗にすることができるのでしょうか?
まずは、差し歯が黄ばんでしまう原因やホワイトニングの仕組みなどを紹介します。
差し歯が黄ばむ原因
差し歯が黄ばむ原因には、通常の歯と同じくさまざまなものがあります。
例えば、色の濃い食べ物やポリフェノール、タンニン、アントシアニン、カテキンなどが多く含まれる食べ物、飲み物などを口にする機会が多いとステインが付着しやすくなり、差し歯が黄ばみやすくなります。また、喫煙者の場合はタバコのヤニなども黄ばみの原因になりやすいです。
さらに、差し歯がレジン(プラスティック素材)製の場合などは傷が付きやすく吸水しやすいため、飲食物の色が染みこみやすく、着色しやすいといった特徴があります。
差し歯は白くならない!
歯を白くするために効果的なホワイトニングですが、残念ながらホワイトニングで差し歯を白くすることはできません。歯にはエナメル質があるためホワイトニング剤で白くすることができますが、差し歯にはエナメル質がないため同じ薬剤で白くすることができないのです。
また、ホワイトニングで使う薬剤には歯の表面のエナメル質を曇りガラスのようにする効果があり、歯の奥にある黄色みがかった象牙質という層の色を透けにくくすることで白く見せることができますが、差し歯にはエナメル質も象牙質もないため、ホワイトニングをすることで、かえって差し歯が変色してしまう可能性があります。
差し歯の自己判断のホワイトニングはNG
なかには差し歯に市販のホワイトニングアイテムなどを自己判断で使用してしまっているという方もいらっしゃるようですが、これはNGです。市販品では効果が感じられない、かえって差し歯が変色してしまった、色ムラが出てしまうなどのトラブルが生じてしまう可能性があるため、希望していたような効果を得られなくなってしまいます。
また、台所用のメラミンスポンジなどを使用して汚れを取り除こうとするのも絶対にやめましょう。他の差し歯ではない歯の表面が傷ついてしまう可能性があります。差し歯の黄ばみや着色が気になる場合は、必ず専門サロンや歯科医院で相談するようにしましょう。
ホワイトニング以外で差し歯を白くする方法はある?
一般的なホワイトニングでは差し歯は綺麗にならないことが分かりました。それでは、ホワイトニング以外に差し歯を白くする方法はあるのでしょうか?
ここからは、差し歯を白くする代表的な方法をいくつか紹介します。
差し歯を取り換える
差し歯を確実に白くしたい場合は、新しい差し歯に取り換えることがおすすめです。
現在取り付けられている差し歯を外し、土台となっている歯の形を綺麗に整え、新たな差し歯を作り直して施術します。少し時間はかかりますが、もっとも確実な方法と言えるでしょう。
また、レジン製の差し歯の方の場合はセラミック製の差し歯に作り替えてもらうというのもおすすめです。セラミックは陶器でできているため表面がツルツルしており、吸水性もないためプラークが付着したり変色したりといったトラブルが生じにくいメリットがあります。
ホワイトコートを塗る
ホワイトニング以外の差し歯を白くする方法としては、ホワイトコートを塗る方法も挙げられます。ホワイトコートとは、「歯のマニキュア」とも呼ばれるアイテムで、歯を光沢感のある白くてきれいな状態にみせることができます。基本的には天然の歯に使うアイテムですが、差し歯に使用することもできます。
ただし、ホワイトコートを差し歯に使用した場合、差し歯の表面に付着しにくいというデメリットは考えられます。また、塗りムラもできやすいので、より完璧な白い歯を目指したい場合や恒久的に白い歯を手に入れたい場合はあまりおすすめできません。
専門サロンや歯科医院でクリーニングしてもらう
歯科医院で行われているホワイトニングは、基本的には差し歯には利用できませんが、それとは別に差し歯の汚れを落とすクリーニングは歯科医院や専門サロンで受けることができます。特に付いたばかりの汚れであればクリーニングで落とすことができるため、きれいな歯を取り戻すことができるでしょう。
ホワイトニングのタイミングは差し歯を入れる前?後?
これから差し歯を入れようと考えている方は、差し歯を入れる前にホワイトニングをしておくことをおすすめします。
差し歯を入れる際、歯の色はもともと生えている天然の歯に合わせます。そのため、ベースとなる天然の歯を先にきれいにしておいて、差し歯を作った方が、差し歯をきれいな状態の歯に合わせやすいのです。
先にきれいな白い差し歯を入れてしまい、その後にホワイトニングで天然歯の色を差し歯の色に合わせるというのは難しいため、ホワイトニングをしてから白くなった歯の色に合わせて差し歯を制作するのが合理的といえます。
差し歯のクリーニングもOK!おすすめのホワイトニング方法は?
差し歯のクリーニングをより手軽に行いたい方におすすめなのが、セルフホワイトニングができる歯のホワイトニング専門店「ホワイトニングバー」です。
ホワイトニングバーでは、専門スタッフの指導を受けながら自分でケアを行うセルフホワイトニングを行っています。天然の歯のホワイトニングがメインですが、合わせて差し歯やインプラント、セラミックのかぶせもののクリーニングも行うことができます。普段の生活で落としきれない着色や汚れなどをきれいにすることができるため、定期的なメンテナンスとして活用することをおすすめします。
初回はスタッフからホワイトニングの方法を丁寧に説明させて頂きます。そのため、自宅で行うよりも安心してケアを行うことができ、歯科医院でのクリーニングよりも手軽に行うことができるでしょう。
まとめ
差し歯は一般的なホワイトニングではきれいにすることができませんが、歯科医院や専門サロンのクリーニングで十分きれいにすることができます。
より手軽に差し歯のクリーニングを行いたい場合は、ホワイトニングバーのセルフホワイトニングもぜひご検討ください。
歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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