歯を大切に!シリーズ⑤「知覚過敏」について

投稿日:2023年11月13日

知覚過敏

セルフホワイトニングに興味がある皆さんと一緒に歯について学ぶシリーズ、第5回目のテーマは「知覚過敏」です。
日本人の3人に1人は冷たいものが歯にしみると感じたことがあると、あるアンケートの集計結果で発表されました。
このように歯に違和感がある時、多くの方が虫歯を疑うかもしれません。
原因が違うこの二つは症状がよく似ており、間違えやすいようです。

目次

知覚過敏の原因

知覚過敏とは、主にエナメル質の摩耗と歯茎の後退の2つの原因があります。
就寝中無意識に歯ぎしりをしたり歯を強くブラッシングすると、エナメル質は摩耗し、すり減り、象牙質が露出してしまいます。
さらに、果物や炭酸飲料などに含まれる酸が歯を溶かしてしまうことも。
歯の表面に違和感を感じるのであれば、酸蝕歯が進行している可能性も考えられます。
また、歯周病や加齢によって歯茎が痩せて後退すると、象牙質が露出しやすくなります。
歯茎の状態を定期的にチェックすることが、知覚過敏を防ぐ一助になるでしょう。

知覚過敏と虫歯の違い

知覚過敏の場合は、刺激を感じたその瞬間だけ痛みを感じます。
虫歯の痛みは慢性的で持続して痛みを感じ、数分間続くこともあります。
歯を叩いた時に響くような痛みを感じる場合は虫歯の可能性が高く、知覚過敏なら何も感じないはずです。
また、みた目の違いでも判断できます。
虫歯は黒くなったり穴があいています。
知覚過敏は、歯茎が下がって根元が露出してしまい、歯が長くなったようにみえます。

予防と治療

歯は毎日の食事や歯磨きなどによって少しずつすり減っています。
年齢を重ねるごとに歯茎が衰え、酸蝕歯が進行し、知覚過敏のリスクが高まります。
まずは、食後に丁寧な歯磨きをすることが一番簡単で効果的な予防方法といえるでしょう。
痛みが気になるようなら、冷たい飲み物や食べ物を控えたり、うがいの水をぬるま湯にすれば、刺激を最小限にできます。
外出時に冷たい風が歯にしみる時は、マスクを着用し、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。

知覚過敏は自然に治ることはありません。
しかし、症状のレベルに合った治療を早期に始めれば、不快感は最小限で済みます。
比較的軽度な状態であれば、塗り薬によって象牙細管を塞いで刺激をシャットアウトする治療法が用いられます。
歯が削れてしまっている部分には、プラスチックの詰め物で溝を埋めることもあるようです。
状態が深刻な場合は神経を抜くことも。
レーザーを使って象牙細管を塞ぐという治療法もあり、神経を残した治療を望むなら、ぜひ、検討してみてください。
歯ぎしりが原因なら、マウスピースを付けて寝るという方法もあります。

最後に

知覚過敏は、エナメル質の摩耗や歯周病などによる歯茎の後退によってどんどん進行してしまうことを学びました。
100%予防することは難しいのですが、原因となる習慣を取り除くことで、進行を遅らせることはできます。
放っておいても自然治癒はせず、最悪の場合は神経を抜くことにも…。 異変に気付いた時が対処をするタイミングだと覚えておきましょう。

美しい口元は健康から!
口腔環境を整えて、歯の白さをより楽しんでいただきたいと思います。


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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