オリンピック選手村には歯科がある!
投稿日:2024年08月16日

7月26日から始まったパリでのオリンピック競技大会は1900年と1924年に続き3回目、ブレイキンなどの新競技を含めた32競技329種目が実施され、感動の中、8月11日に17日間の熱い戦いが幕を閉じました。
日本の参加選手数は2008年北京大会の339人を上回り、史上最多の409人だったそうです。
獲得メダル数は、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個で、国外オリンピックでは最多個数、国別金メダル順位は3位となる素晴らしい結果でした。
選手の皆さんには「感動をありがとう」「お疲れ様でした」と伝えたいですね。
目次
選手村には歯科がある
選手村内では様々な病院が無料で受診できることをご存知ですか?
内科や整形外科より受診数が多いのは歯科だそうで、1998年の長野オリンピックでは、歯科医の数を他の医師の倍にするよう指示があったのだとか。
歯科医師だけではなく歯科衛生士や歯科技工士も配属され、一般的な歯科の技術に加え、スポーツに精通した専門知識が必要とされたそうです。
こちらでは、突発的な歯痛や欠損部分の応急処置の他にも、普通の歯医治療と同じ虫歯や歯周病の治療や歯のクリーニングなども行われます。
もちろん東京オリンピック時にもあり、日本の技術は世界的にみても非常に高いため、とても人気がありました。
治療と共に大きな役割を担うのがスポーツマウスガード(マウスピース)の作成で、ロンドンやリオのオリンピックでは、約500個も作成したとのこと。
オリンピアンの最高のパフォーマンスのために、裏舞台では様々なサポートが用意されていることがわかりました。
あの有名選手の裏話
スポーツには歯並びも重要と考えられています。
短距離走で多くのメダルを獲得しているアメリカ代表のカール・ルイス選手は、1998年のソウルオリンピックに出場した際に矯正装置をつけたまま走り優勝しています。
短距離走はスタートダッシュ時にグッと噛み締め、スピードが出たらその力を解放する、という歯と体の使い方を理解していたからこそ、矯正装置をつけたまま競技に挑んだのかもしれません。
もちろん歯科矯正治療もしており、噛み合わせを完璧に整えていたのだそうです。
口腔環境に問題がなければ、グッと噛み締められ、力一杯踏ん張れます。
特に奥歯での噛み締めが筋力発揮には必須なので、奥歯が抜けていたり、むし歯や歯周病でその力に耐えられない歯の状態では、十分な効果を得られません。
さらに、しっかり噛み合う歯がないと下顎が固定されずに頭が動いてしまい、体の軸がぶれてしまいます。
短距離走だけではなく、瞬間的、継続的、様々な場面で食いしばるパワーを必要とするスポーツには、やはり口腔内の健康が重要なのです。
最後に
選手村内には、パラリンピック選手用の義肢や装具の状態をチェックする施設も併設されているそう。
8月28日に始まる熱戦からも目が離せませんね。
選手の皆さんが実力を発揮し、輝く笑顔がたくさんみられるよう、スタッフ一同で応援したいと思います!
歯科医師 岡本恵衣

経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)






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