元々の歯が黄色…。セルフホワイトニングはできるの?

投稿日:2023年07月14日

歯の画像

歯が黄色くなる原因は、加齢や着色汚れだけではありません。
年齢も若くて、着色汚れの原因になるようなものを食べたり飲んだりしていないのに、歯が黄色い人もいます。
一概には言えませんが、エナメル質形成不全という症状の可能性があります。
その場合、セルフホワイトニングで歯を白くできるのでしょうか。

目次

歯の色の仕組み

歯は、エナメル質、象牙質、歯髄という3層に分かれています。
表面に見える白い部分がエナメル質で、内側にある象牙質は黄色と茶色の間のような色をしており、その奥には血管と共に一般的には神経と呼ばれる歯髄があります。
エナメル質が厚く、表面の着色汚れがなければ、歯は白い状態が保たれます。
エナメル質が薄いと内側にある象牙質が透けて見えるため、歯が黄色いと感じます。
年齢を重ねると、それまで白かった歯が黄色く見えてしまうのは、加齢によってエナメル質が薄くなってしまうからなのです。



また、日本人は欧米人と比較するとエナメル質が薄いのだとか。
肌や唇の色の影響で、歯本来の色よりも黄ばんで見えたり、逆に白さがきわだって見えることもあるようですが、元々の歯の色味に違いがあり、白色人種はグレー、黄色人種は黄色なのだそうです。
飲料水も歯の色に関係があります。
ミネラル分が多く含まれるフランスではグレーが強くなり、水道水にフッ素を多く加える香港では縞模様になってしまう人が多いそうです。
一方、お茶をたくさん飲む文化がある日本人は、緑茶や紅茶やウーロン茶などに含まれるポリフェノールをはじめとする成分により、歯が着色しやすいというデータもあります。



着色汚れや象牙質の色が透けて見える以外に、遺伝や、服用した抗生物質など薬の副作用によって変色してしまうこともあります。
歯が縞模様になったり灰色になるテトラサイクリン歯は、テトラサイクリン系の抗生物質の副作用が原因なのだそうです。

エナメル質形成不全症とは?

肌の色と同じく歯の色も生まれつきです。
特に、先天性異常のエナメル質形成不全症の場合は、黄色くなりやすいようです。
これは、何らかの要因があって歯が正しく形成できないと起こります。 歯を保護するエナメル質が不十分なので、歯が変色しやすくなってしまうのです。
変色の範囲も様々で、一部だけではなく、全体的に色が変わってしまうこともあります。
軽度の場合、生えたばかりの歯が白く濁っていたり、黄色や茶色に変色していることが特徴です。
中等度は、歯の変色に加えて表面がゴツゴツと粗くなっています。 重度は、歯の形が欠けている、表面が凸凹している、内部にある象牙質が表面に出ていることもあり、見た目はむし歯に似ていますが、むし歯を染める検知液では染まらないのが特徴です。
治療方法の一例として、軽度の場合には、フッ化物を塗布するなどの予防処置を中心とした治療をします。
中等度では、歯の凸凹を解消するためコーティング材を塗って、表面を滑沢にする方法があります。
重度なら、見た目の問題から欠けている部分の修復処置を行います。
歯科用セメントや樹脂で修復をしたり、既製の被せ物を使用して治療します。
見た目が気にならない場合や、かみ合わせ等に問題ない場合は、経過を見守るそうです。



エナメル質形成不全症は、見た目の問題だけではなく、むし歯になりやすく酸に弱い等の問題があります。
体への影響や重篤な症状はないとしても、歯の健康のために、治療を始めてもいいかもしれません。


セルフホワイトニングはできる?

成育段階での障害によって形成不全を起こした歯は、ホワイトニング剤が浸透しすぎるため、神経にダメージを与えます。
変色の原因次第では、セルフホワイトニングでの効果は期待できない場合があります。
極端な茶褐色・暗紫色・黒色の場合は、対応できません。


しかし、着色汚れによって変色した歯なら、クリーニングで汚れを落とし、セルフホワイトニングで綺麗な色に戻ります。
歯磨きだけではなかなか難しい歯のケアですから、ぜひ、当店をご利用くださいね!


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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