歯を大切に!シリーズ14「歯神経」について

投稿日:2025年01月11日

セルフホワイトニングに興味がある皆さんと一緒に歯について学ぶシリーズ、第14回目のテーマは「歯神経」です。
むし歯が重症化すると最悪神経を抜くことになりますが、なるべく残したいですよね。
やむを得ず抜かなければならないのは、どのような場合なのでしょうか? 今回は、歯神経の役割や神経を抜く理由、その方法などをわかりやすく解説します。

目次

歯の神経とは

歯神経とは、歯の中に存在している歯髄(しずい)という組織を指します。 これは歯の神経と血管から構成されており、外からの刺激を感知したり、歯に酸素や栄養を与えたりする役割を担っています。
歯の神経がむし歯菌に感染してしまったら、自然治癒することはほぼありません。
また、感染した部分だけを取り除くのも不可能に近いので、歯の神経全体を抜くことになってしまいます。
そのまま放置すると歯根全体に感染が広がるだけではなく、根の先から細菌が溢れ出て、根尖性歯周炎や顎骨炎などの新たな病気を引き起こすこともあります。 激しい痛みが原因で日常生活に支障をきたさないように、神経を抜く処置が一般的な治療方法となるのです。

歯髄について

歯髄には以下のように重要な役割があります。

・白く丈夫な歯を保つ

・痛みを伝え虫歯や歯周病の発見に役立つ

・むし歯の進行を防ぐ

・歯の組織を修復する


歯髄は歯の内部にあり、神経と血管が集まる組織です。
歯の根の部分にむかい伸びていて、体の組織とつながっていることが特徴です。 歯に酸素や栄養素を届けたり、伝わる刺激を知覚して脳に伝達したり、歯の機能を支える重要な役割を担っています。
外部の刺激から歯を守る第二象牙質の形成や、免疫細胞の活性化などの防御機能も備わっています。
歯髄があるから歯は生きており、痛みや異変を敏感に感知してむし歯などの症状を自覚できるのです。
健康な歯髄は薄いピンク色をしていますが、むし歯により黒く変色することもあります。
健康でも加齢により歯髄は細くなりますし、歯髄炎のような細菌感染が起こると、炎症に伴う血流の増加で痛みが強く出る傾向があり、注意が必要です。

従来の治療方法と歯髄再生治療

むし歯菌が歯神経にまで到達してしまうと治療が必要です。
まずは神経を抜く処置である抜髄をおこない、痛みや感染の広がりを防ぎます。
そして、歯髄が収まっていた根管内をきれいに掃除する根管治療をします。
根管治療は、細くて複雑な根管内を無菌化する処置なので非常に時間がかかりますが、これをおこたると歯を残すことが難しくなってしまうのです。
むし歯や事故などの外傷によって歯髄が死んでしまった時、従来はその部分の歯髄を取り除く根管治療が一般的でしたが、歯の機能や耐久性が低下してしまうことが懸念点でした。

新しい歯髄再生治療とは、歯髄幹細胞を用いて歯髄や象牙質を蘇らせる再生医療です。
この治療では、人工物の代わりに歯髄幹細胞と呼ばれる細胞を根管内へ移植して神経や血管を含む歯髄を再生します。
失われた歯の神経組織を再生させる治療法として期待され、臨床研究や治験が国内外ですすみ、2020年に実用化された第二種再生医療です。

最後に

歯神経は、健康な口腔環境のために大切にしなければならない組織だということがわかりましたね。

美しい口元は健康から! 口腔環境を整えて、歯の白さをより楽しんでいただきたいと思います。


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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