歯を大切に!シリーズ⑩「顎関節症」について

投稿日:2024年05月28日
最終更新日:2024年05月29日

顎関節症

セルフホワイトニングに興味がある皆さんと一緒に歯について学ぶシリーズ、第10回目のテーマは「顎関節症」です。
口を開けようとした時に、顎の関節やその周りの筋肉が痛む、口が開けづらい、口を開け閉めすると音がするといった症状があれば、「顎関節症」かもしれません。

目次

顎関節症とは

顎関節は、顔の両側のアゴ部分の骨である下顎骨と、頭蓋骨の一部である側頭骨との間にあり、口を開閉する役目を担う関節です。
その際に不具合や痛みが生じる症状を顎関節症といい、以下の4つに分類されています。
◉咀嚼筋痛障害
  顎を動かす筋肉に痛みが生じる
◉顎関節痛障害
  顎関節に痛みが生じる
◉顎関節円板障害
  顎の骨の間にある関節円板のずれ
◉変形性顎関節症
  顎関節を構成する骨の変形
主な症状としては、顎が痛む、口が開けづらい、顎を動かした時に音がする(クリック音)、等があげられます。
重症化すると口腔周辺の不具合だけではなく、顎関節が徐々に変形し、顔や首の痛みを引き起こします。
食事の摂取が困難になる開口障害以外にも、頭痛、肩凝り、めまい、眼精疲労、難聴、全身の痛み、精神的影響など、日常生活に支障をきたす全身症状を併発し苦しむ方が少なくありません。
進行すると、うつ病や自律神経失調症になるリスクもあります。

原因

顎関節症は、歯の噛み合わせの異常、ストレスや精神的緊張、片噛み、歯ぎしり、食いしばり、頬杖、うつ伏せ寝、猫背、外傷など、様々な原因が絡み合って生じる病です。
多くの場合は、食生活の変化による顎部の発達不全や、社会的なストレスの増加が原因と考えられており、患者数も近年増加傾向なのだとか。
子供から高齢者まで幅広くみられる疾患であり、10代から増え始め、20~30代がピーク。 女性患者の方が多く、男性の2~3倍の数になります。
女性は筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高く、痛みに敏感で、健康に対する関心が高いこと、さらに、男性よりも骨格や靱帯が弱く、女性ホルモンの影響も考えられる、等、様々な説がありますが、残念ながら原因はまだ特定されていません。
顎関節の不調が10代から増加するのは、歯や骨格が成長し子供から大人になる時期に、社会的な立場や生活が複雑になることで、ストレスを感じたり、心身に負荷がかかるため、ともいわれています。

治療法

顎関節症に行う治療は様々。
マウスピースを使用するスプリント療法、歯ぎしりや食いしばりなど顎関節症の原因となる悪習慣を本人に自覚してもらう認知療法、こわばった顎の筋肉を緩めるマッサージ療法、動きづらい顎の働きを促す運動療法、患部を温めたり冷やしたりする物理療法、噛み合わせを調整して顎の状態の改善を促す噛み合わせ療法、薬物療法、外科療法、などのアプローチ方法があります。
治療期間は、数ヶ月で終わることもあれば、1年以上かかるケースもあり、症状によって大きく異なります。

最後に

顎関節症に行う治療は様々。
顎関節症は、むし歯や歯周病に次ぐ第三の歯科疾患とも言われており、日本人の2人に1人が経験するほど身近な病気です。
重症化すると顎が変形し、外科手術が必要になる場合もありますから、症状が軽くても放置をせずに、専門家の指導を仰ぎましょう。

美しい口元は健康から!
口腔環境を整えて、歯の白さをより楽しんでいただきたいと思います。


この記事は歯科医師が監修しております
歯科医師 岡本恵衣
ホワイトニングバー専属歯科医師 岡本恵衣
経歴
2012年 松本歯科大学歯学部卒業
2013年 医療法人スワン会スワン歯科にて臨床研修
2014年 医療法人恵翔会なかやま歯科
2020年 WhiteningBAR(株式会社ピベルダ)
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